医療レーザー脱毛とは
医療レーザー脱毛は、医療機関でのみ取り扱いが認可されているレーザー機器を用いて施術を実施する脱毛法です。エステティックサロン等で提供される脱毛とは異なり、レーザー光を毛根深部にまで照射し、発毛組織を熱により破壊いたします。これにより、毛根に対して確実なアプローチが可能となるため、極めて高い脱毛効果が期待されます。
施術回数・効果の目安
- 一般的に、レーザー脱毛では 5〜8回程度 の施術で「自己処理が楽になる」レベルを実感する方が多いです。
- 部位によって必要回数には差があり、VIOなど毛が濃く根深い部分では 8〜10回以上 が推奨されるケースもあります。
- 照射間隔の目安は 1〜3か月に1回。クリニックによっては、5〜6回の施術で1年程度かかるプランも提案されています。
脱毛のメカニズム
- レーザーはメラニン色素(毛に含まれる黒い色素)に反応します。
- 反応したレーザーが熱を発し、その熱が発毛組織(毛根)を破壊します。
- 照射を重ねるごとに、熱破壊された毛根が増え、生えてくる毛の本数や密度が減っていきます。
- 完全に毛が生えなくなるわけではありませんが、かなり薄く、細く、また生えてくるまでの時間も長くなりやすいです。
1年間で5~6回施術する理由
- 照射間隔を適切にとることで、休止期や成長期など異なる毛周期の毛すべてにアプローチできます。
- 多くのクリニックでは、5回コースを用意し、1年で通い終えるプランが一般的です。
- 繰り返し照射することで熱破壊された毛根が徐々に増えるため、1年のうちに5~6回繰り返すのが効率的だとされています。
注意点・リスク
- 照射出力や回数は、肌質・毛質・部位によって異なります。特に色素沈着のある肌や産毛は、レーザーが反応しにくく、回数が多くなる可能性があります。
- 照射間隔を短すぎると、まだ成長期にない毛にレーザーが当たって効果が出にくくなることがあります。逆に間隔が空きすぎると、効率が落ちる恐れがあります。
- 定期的なメンテナンス(追加照射)が必要になる場合があります。これは、ホルモンの影響や体質によって再発毛が起こることがあるためです。
カウンセリングの流れ
予約をいただいたのち、まずは医療事務兼セラピストや看護師を務める女性スタッフの問診を受けていただきます。患者様が、男性医師にはお悩みを話しづらいと感じられるケースもあるためです。
患者様のご懸念事項やご要望を聴取した上で、女性スタッフ同席のもと、医師より医療的な観点に基づき、最適な治療の必要性およびその内容をご提案いたします。また、特定の治療法をご要望された際には、皮膚の状態や既往歴を詳細に勘案し、医療的な実現可能性、想定される副作用、その他のリスクなどを総合的に加味した上で、最終的な治療方針と具体的な治療法を立案し、診療に臨む所存です。
脱毛Q&A
Q 医療レーザー脱毛は痛くないですか?
医療レーザー脱毛は痛みがほとんどありません。痛みの感じ方は人によって異なるので一概には言えませんが、ちょうど輪ゴムで弾いたような感触を想像していただくとよいと思います。
Q 医療レーザー脱毛は産毛や埋没毛に効果がありますか?
医療レーザー脱毛はどちらにも効果があります。医療レーザー脱毛は、メラニン色素が含まれている毛であれば脱毛効果は認められます。
Q 医療レーザー脱毛は安全なのですか?副作用の可能性はありますか?
医療レーザー脱毛は、医療機関で行う安全な脱毛方法です。副作用の心配もありません。
医療レーザー脱毛のレーザーは毛に含まれているメラニン色素に反応するように波長などが調整されていますが、著しく日焼けした肌のように、お肌にメラニン色素が多い場合にはレーザーの熱量を吸収してしまい火傷をおこす場合もあります。
そのため、日焼けしたお肌の場合には、落ち着くまで施術を見合わせていただく場合がございますので、まずは診察にてご相談くださいませ。
Q 医療レーザー脱毛はどれくらいの間隔で、何回くらい照射すれば大丈夫ですか?
医療レーザー脱毛は毛周期との関係で複数回の照射が必要になります。毛周期には「成長期」「休止期」「退行期」というサイクルがあり、脱毛効果をあるのは「成長期」の毛根にメラニン色素がある毛だけです。そのためある程度完全に脱毛処理するためには5~8回程度(個人差あり)の照射が必要です。
脱毛にかかる回数・照射の間隔は個人差があり、脱毛を希望する部位・毛の密度・毛の太さ・患者様が希望する脱毛の程度等によって変わってきますので、詳しくはカウンセリングにてご相談くださいませ。
Q 医療脱毛とエステ脱毛の違いは?
医療脱毛で使用するレーザー機器は、医療機器ですので法律でも医療機関で医師の責任の下による使用以外は認められていません。エステなどで行なわれている光脱毛は非常に弱い光を大きく当てるため、脱毛の効率が悪く、また毛根のメラニン以外にも光が反応するため、肌に負担がかかりやすいのです。