しわ・たるみの原因
皮膚のコラーゲン、ヒアルロン酸やエラスチン、コンドロイチン硫酸やヘパラン硫酸は、単なる支持組織やバリアとしてだけではなく、細胞と細胞の間をネットワークし、それを固定しています。このネットワークが破綻するとしわやたるみの原因になります。
コラーゲンやヒアルロン酸は年齢と共に減少すると同時に、紫外線によって壊されますので、しわ、たるみは皮膚老化の代表的表現型とみなされます。
しわには安静時のしわと動作時のしわがあり、治療箇所や程度により、最も適切な治療法(レーザー治療、注入治療)が変わってきますので、まずはカウンセリングにてご相談ください。
たるみ治療について
皮膚の「たるみ」は、加齢に伴う真皮層内のコラーゲンおよびエラスチンの減少・構造的変化、加えて脂肪組織や筋膜の重力による下垂など、複数の要因によって発生いたします。ここでは、最新の非侵襲的な「引き締め・タイトニング」治療法として、DENSITY(デンシティ)を主軸にご紹介するとともに、症状に応じて選択される注入治療(ヒアルロン酸/ボトックス)についても解説いたします。
主な治療機器:DENSITY(デンシティ)
DENSITYは、真皮および皮下組織に高周波(RF:ラジオ波)エネルギーを照射し、コラーゲン線維・繊維隔壁を収縮させることで、肌のハリ・弾力を改善し“たるみ”を引き締める治療機器です。

特徴とメリット
- 真皮・皮下組織に6.78 MHzという高周波を用いて熱を与え、コラーゲンの収縮+線維芽細胞刺激を促します
- 「モノポーラRF(深部)+バイポーラRF(浅層)」を同時照射できる「モノバイ技術」を搭載しており、即時的な引き締め効果と中長期的なコラーゲン生成の両方が期待できます。
- 照射中に肌の電気抵抗(インピーダンス)をリアルタイムで測定し、個々の肌質・水分量・厚みに応じた出力調整が可能。より安全で効果的な施術が可能となっています。
- ガス冷却機能など肌表面の保護装置を備えており、ダウンタイムを抑える設計です。
どんな方におすすめ?
- フェイスラインやあご下の“もたつき”が気になる方。
- 肌のハリ・弾力が低下し、ほうれい線・マリオネットラインの出現が気になる方。
- メスを使わずに、比較的気軽にたるみを改善したい方。
補助的な治療:ヒアルロン酸注入/ボトックス注射
たるみの原因や症状に応じて、DENSITYのような機器治療に加えて、以下のような注入治療も併用することで、より立体的・早期の改善が可能となります。
- ヒアルロン酸注入:頬の下垂・凹み・ボリュームロスが見られる場合、豊富なヒアルロン酸によって“支え”を補うことでたるみの見え方を改善します。
- ボトックス注射:表情筋の緩み・下方向への牽引を抑えることで、たるみの進行予防およびフェイスラインのすっきり感をサポートします。
これらをDENSITYなどの引き締め治療と組み合わせることで、肌の“ゆるみ”・“たるみ”の多角的なアプローチが可能となります。
注意
- 妊娠・授乳中・顔に活発な炎症がある場合、治療をお控えいただくことがあります。
- 施術後、照射部位を強くこすったり、高温のサウナ・激しい運動は避けた方が良いとされます。
- 効果の持続には個人差がありますが、DENSITYの場合、施術直後から効果を実感する方が多く、3〜6か月程度持続という報告もあります。
カウンセリングの流れ
予約をいただいたのち、まずは医療事務兼セラピストや看護師を務める女性スタッフの問診を受けていただきます。患者様が、男性医師にはお悩みを話しづらいと感じられるケースもあるためです。
患者様のご懸念事項やご要望を聴取した上で、女性スタッフ同席のもと、医師より医療的な観点に基づき、最適な治療の必要性およびその内容をご提案いたします。また、特定の治療法をご要望された際には、皮膚の状態や既往歴を詳細に勘案し、医療的な実現可能性、想定される副作用、その他のリスクなどを総合的に加味した上で、最終的な治療方針と具体的な治療法を立案し、診療に臨む所存です。