原因
水虫は 白癬菌(はくせんきん) というカビの一種が皮膚の角質層に感染することにより発症する疾患です。
感染が認められる部位は足の裏や指の間だけでなく、爪や手、体、頭皮など広範に及びます。
感染直後に症状が発現するわけではありませんが、皮膚が高温多湿の状態に置かれると、白癬菌が増殖し、瘙痒(そうよう)や炎症といった症状が顕在化いたします。特に梅雨の時期から夏季にかけては菌の活動が活発化し、冬季の乾燥した環境においては症状が沈静化する傾向が認められます。
症状
水虫は感染した場所によって症状が異なります。
- 足の指の間
白くふやけたり、水ぶくれや皮膚のただれが起こることがあります。かゆみはすぐに出ない場合もあります。 - 土踏まずや足の指の付け根
小さな水ぶくれができ、強いかゆみを伴うことがあります。皮がむけて治っても、別の場所に再発することがあります。 - 足の裏全体
角質が厚くなり、白く粉をふいたような見た目になることがあります。かゆみがほとんどない場合もあり、気づきにくいことがあります。 - その他の部位(爪・手・体・頭皮など)
足以外の場所にも感染することがあります。
検査
水虫が疑われる皮膚や爪を ピンセットなどで採取 し、顕微鏡で白癬菌の有無を確認します。
検査は約 10〜15分 で結果が分かります。
必要に応じて、提携している検査会社での検査を依頼することもございます。
治療
治療は 抗真菌薬の塗り薬や飲み薬 で行います。
- 基本は 塗り薬 が中心
- 塗り薬で効果が出にくい場合や症状が重い場合は 飲み薬 を併用することもあります
症状が落ち着いた後も、しばらく薬を使い続けることで再発を防ぎやすくなります。
特に 足の水虫は4週間以上 の塗り薬の継続が必要です。
予防と注意点
- 水虫の人が素足で使った バスマット・カーペット・スリッパ などから感染することがあります
- 菌が皮膚に付着してもすぐに症状が出るわけではありませんが、白癬菌が増えると発症します
予防のポイント
- 体や足の指の間をよく洗い、しっかり乾燥させる
- バスマットやスリッパなどの共用を避ける
- 通気性の良い靴を選ぶ