アフターピルについて
当クリニックでは、レボノルゲストレル(LNG)を含むアフターピルを処方しています。
このお薬は排卵を抑えたり、受精卵の着床を防ぐことで妊娠を避けることが期待されており、中絶(人工妊娠中絶)にはあたりません。
- 服用は1錠です。
- 食事の影響を受けずに服用できます。
- 低用量ピルや他のお薬を服用中の方、持病のある方は必ず医師にご相談ください。
効果について
アフターピルは妊娠を完全に防ぐものではありません。
研究によると、非妊娠率は約98.9%で、100人に1人ほどは妊娠する可能性があります。
本剤の服用は、可及的速やかに開始されるほど、その効果は高くなります。
服用後、2日以内または次回の月経予定日前に少量の月経様出血が発現する事例がございます。
この出血が認められた場合、妊娠が回避された蓋然性が高いと判断されます。
仮に出血が確認されなくとも、予定通りに月経が発来すれば、妊娠は成立していないと推察されます。ただし、月経が1週間以上遅延した場合、あるいは出血量が過少である場合は、速やかに医師にご相談ください。
副作用について
アフターピルはホルモンバランスに一時的な変化をもたらすため、以下の症状が現れることがあります。
- 生理不順や不正出血
- 吐き気、頭痛、倦怠感
副作用は比較的軽微であり、発現頻度も低い水準に留まりますが、悪心(おしん)は他の症状と比較してやや多く認められます。
必要性が生じた場合は、悪心に対する制吐剤を併用することも可能でございますので、ご相談ください。本剤服用後2時間以内に嘔吐が確認された際には、追加で一錠を再度服用していただきます。なお、仮に妊娠が成立した場合においても、胎児への影響はないことが確認されています。
アフターピルの服用による後遺症や将来の妊娠への影響はなく、妊娠しにくくなることもありません。
お薬について

当院では、レボノルゲストレル(LNG)という黄体ホルモンを含有するアフターピルをご提供しています。この薬は、受精卵の着床を妨げたり、排卵を抑制したりする作用により、妊娠を防ぐことができると考えられております。そのため、中絶(人工妊娠中絶)には該当しません。
※服用方法は1錠となります。食前・食後に関わらず、いつでも服用可能です。
※現在、他の医薬品や低用量ピルを服用されている方、また持病をお持ちの方は、診察時に必ず医師へお申し出ください。
低用量ピルを普段服用されている方へ
緊急避妊薬(アフターピル)の服用が完了した後は、低用量ピルの内服を一時的に中断してください。
次回の月経が予定通りに発来した場合に限り、低用量ピルを再開しても差し支えありません。
さらに避妊の有効性を高める観点からも、次回の服用開始時期については医師と協議のうえ決定されることを推奨いたします。